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2024 .11.16
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2015 .02.26
うちのビッグ先生はお肉食べられない子と食べられるけど味覚ない子の2パターン


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「うげっ」と相変わらず慎ましくない声が聞こえた。
何事かと振り返ると、ビッグが空のトレーで口元を覆っている。
不快であると顔を顰めて首を横に振り、『無理だ』と暗に訴えている。
そういえばと思い、たった今通過したテーブルに目を向ければ、ローストビーフ、ステーキ、ハンバーグ、ミートローフ、しゃぶしゃぶ、回鍋肉、酢豚、ハギス、その他大勢。
しまった肉の山だった。特にローストビーフが駄目らしい、視界に入らないよう必死に目を逸らしている。
幸運なのは香辛料の臭いが強いため、肉そのものの臭いは感知できていないこと。
不幸なのは今日のメインが羊の丸焼きであること。
見たら失神するんじゃないだろうか。
急ぎの対応ではあるがテーブルとビッグの間に割り込み壁になり大丈夫かと声をかけるが、泳ぐを通り越して回りそうなほど目が忙しない。
「見た・・・今見えた・・・・・・生肉・・・ミンチ」
どうやらユッケを見てしまったらしい。
美味いんだがなあ、こればかりは嗜好が違うので仕方が無い。
席に戻るよう促すとまたも首を横に振り、吐き気を噛み殺した顔で一方を指差した。
「・・・・・・けーきぃ」
ああそうだったなあれを楽しみにしてきたんだな、律儀に並ばなくてもよかったんじゃないか儂の後ろを付いてきて可愛らしいと思ったがそうかバイキング初めてだったか。
なら仕方ないなと腰に手を添えてテーブル端の甘味に連れて行けば周りがざわざわと騒がしい。
肉料理を前に足が竦んでいるのだからエスコートするのは当然だろう。
優越感に浸っているのは事実だがビッグがこの状態なのだから肉はもうオアズケだ。
これくらいの褒美は貰っておいて何が悪い。





「なにアレ、なんなのアレ!!・・・あっ!しかもさりげなくテラスの方行きやがったオシャンティー!そんなに俺らと相席ヤなの!?ビッグちゃん繊細なの!??あーもう幸せそうにパフェつつきやがってえええええ!!!」
「メガトロンうるさい」
「コンちゃんもさあ!アサイーボウル何杯目!?美味しい?!」
「おいしい!!」
「かわいいなあもう!」

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